「現金」は絶対。「利益」は相対。 2004.5.15
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「利益」ってなんだ!?

中小企業における「利益」の意味をご存知ですか?
「利益」は決算書に記載されていますが、中小企業の場合、その「利益」は税務上の「所得」とほぼ一致します。会計に詳しくない方は、「利益」と「所得」は一致して当然じゃん・・・と思われるかもしれませんが、実はまったく別物です。

よく「これは経費になる?ならない?」なんてことをいいますよね?この話題の基準となるのが税法です。税務当局はいかに多くの税金を徴収するかを考えていますので、「経費になるもの、ならないもの」「支出したのに経費にならないもの」「資産価値がないのに償却できないもの」「貸倒れなのに処理できないもの」などを細かく定めています。昔ながらの会計事務所の多くは、この税法を基準にした決算書を作成するため、「利益」は実際の「儲け」ではなく「税金をかけるための単なる数字=所得」になっているのです。つまり「利益と所得が一致する」というのは正確ではなく、無理やり一致させているのです。


「利益」は信用できない

中小企業の場合、決算書の利益を見ても本当の「儲け」は分かりません。それは、企業の会計が税法によって歪められ、税金対策や金融機関対策のため役員報酬を調整したり、経費を水増ししたり、収益の時期をずらしたり、架空の売上を計上したり等々・・・「利益」は実際にキャッシュが動くわけではないので、操作しようと思えばどうにでもできるからです(これには当然、リスクも伴います)。


「キャッシュ」をみるべし!

ここ数年、キャッシュフローという言葉が流行しています。相対的な「利益」ではなく絶対的な「キャッシュ」の流れを把握しようというものです。キャッシュの流れを見ずに半ば意図的に「作られた利益」だけを信じて経営の舵取りをしていたら、間違った方向に流されかねません。

古くから「勘定合って銭足らず」という言葉があります。これは「儲け(利益)があるのにお金(キャッシュ)がない」状態をいい表したものです。お気づきだと思いますが、結局のところ、調整可能な利益を見るよりも企業の真の実力を常に表すキャッシュフローを見る必要があるのです。


本当の姿を見るツール

資金別貸借対照表を使えば、企業内の資金の使用状況やお金の動きを、あたかもフローチャートを見ているように見ることができます。資金の流れのどこが悪く、どこに資金のしこりがあるかが判明するので、十分に納得したうえで、資金ポジションを改善するための対策をとることが可能となります。資金別B/Sは、現金の収支を「損益資金」「固定資金」「売上仕入資金」「流動資金」の4つに区分して表示し、企業の財政状態や財務体質を読み取ることができるツールです。


資金別B/Sの「8つ」のポイント

(1) 貸借対照表と損益計算書を合体させたもの
(2) 現金の収支表であり、貸借対照表と損益計算書の科目により説明される
(3) 従来の資金運用表、資金繰り実績表にかわるもの
(4) 企業経営の状況、成果がすべて見える
(5) 資金収支を正面に据えたキャッシュフロー業績表
(6) 当期利益がどこに現金としてあるかか見事にわかる
(7) 創業時から築いてきた本当の利益がどのような状態にあるかがわかる
(8) 財務状況の善し悪しがはっきりわかる

(参考文献)
・会社を強くする「資金会計理論」
・国際会計基準より会社の実力がよく分かる「資金会計理論」実践編


試算表(貸借対照表・損益計算書)の勘定科目を並べ替えるだけで簡単に作れます。


資金別B/S・サンプル



この会社の財政状態は?
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