資金別貸借対照表を活用しよう 2008.09.15
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世界的な金融不安の中、国内においても資金調達が困難な状況にある企業も少なくありません。不況下では現金を手許に確保し、次のチャンスに備えることが必要です。キャッシュフロー経営という言葉が流行りましたが、今こそ重視すべき時で、現金を中心に自社の財務体質を的確に把握しておくことが大切です。
今回は、決算書や試算表から簡単に作成できる資金別貸借対象表を紹介します。


資金の種類

貸借対照表は財政状態、損益計算書は経営成績を表しますが、貸借対照表も損益計算書もともに資金の調達とその運用を表しています。損益計算書からは「損益資金」、貸借対照表からは「固定資金」「運転資金」「流動資金」と4種類の資金に分類し、これら4つの資金がどのような状態にあるかを見ることによって、財務構造の健全性を可視化することができます。


損益資金

損益資金は、創業以来の損益の累計金額(繰越損益等)と当期利益の合計金額です。繰越損益等とは、創業以来の利益剰余金(任意積立金、利益準備金、前期繰越利益など)と資金の流出のない引当金、支払済の前払費用や未払法人税等から算出される金額です。この損益資金だけが自らが稼いだ結果の資金であり、会社はこの資金を最大にすることを目的として活動しています。


固定資金

固定資金は、長期借入金で調達した資金と資本として調達した資本金や資本剰余金の資金の合計から固定資産へ投資した資金との差額資金をいいます。差額がプラスであれば、固定資産などの長期投資が長期資金で賄われていることが分かります。


運転資金

運転資金は、売上債権の残高と棚卸資産の合計から仕入債権の残高を差し引いた金額です。事業経営に最低限必要な資金で、この資金が小さいほど楽に経営できます。資金別貸借対照表では、運転資金をマイナス要因として表示します。


流動資金

流動資金は、上記以外の資金の調達と運用の差額資金をいいます。分類されなかった短期的な債権債務を集約した資金です。短期債務(近く支払う資金)が多いと資金繰りが厳しいことが想定されます。


財務構造の健全性をみる

損益資金と固定資金と運転資金を合計したものを安定資金といいます。安定資金が増大していくと、財務体質が強くなります。安定資金を増大させるには、(1)利益を増やす、(2)不要な資産を売却処分する、(3)増資する、(4)売上債権や棚卸資産の回転率を上げる、などが考えられます。

今回は紙面の関係上、図表を用いることができませんでしたので文字だけではいまひとつイメージが湧かないと思います。実際の資金別貸借対照表は、試算表から簡単に作成でき、財政状態がどうか、財務体質が強いか、弱いか、どこに問題があるかが簡単に分かる優れものです。
作成したことのない方は、一度お試しください。当事務所にご連絡いただければ無料で作成いたします。





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