自民党憲法改正草案の問題点 2013.04.20
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次の参議院議員選挙では、憲法改正が争点の一つといわれています。
憲法改正自体を否定しませんが、どのように改正されるのかは重大な関心をもって見ておかないといけないと思います。
今月は、昨年4月に自民党が提示した憲法改正草案の問題点を見ていきたいと思います。


憲法第96条の改正

現行憲法の第96条は、衆参の各議院で3分の2以上の賛成で発議することが要件とされていますが、衆参の各議院で憲法改正派が3分の2以上を占めるのは非常に困難で、改正したくてもできないというのが、安部政権の主張です。
ただ、まずは第96条の改正をと言っていますが、参院選終了後、憲法改正派が3分の2以上の議席を占有すれば、次の国政選挙までに(96条は温存したまま=再改正しにくい)憲法本体の改正に直行することになるかもしれません。
つまり、次の参議院議員選挙は憲法本体の大改正が掛かった選挙であるといえます。


自民党の憲法改正草案

自民党憲法改正草案のポイントは、人権、国権、戦争の三点にあります。

1.自民党憲法改正草案 人権
改正草案では、人権が著しく制限されることになります。
新たに持ち込まれる人権制限の基準は「公益及び公の秩序」です。
第21条に(表現の自由)が定められ、以下の規定になります。
第二十一条 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、保障する。
2 前項の規定にかかわらず、公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行い、並びにそれを目的として結社をすることは、認められない。
「公益及び公の秩序を害する」というのがくせもので、時の権力者が害すると判断すれば、表現の自由は著しく制限されることになります。

2.自民党憲法改正草案 国権
改正草案では「第九章緊急事態」が設置され、国会ではなく「閣議にかけて、緊急事態の宣言を発することができる。」ようになります。また、
緊急事態の宣言が発せられた場合には、何人も、法律の定めるところにより、当該宣言に係る事態において国民の生命、身体及び財産を守るために行われる措置に関して発せられる国その他公の機関の指示に従わなければならない。
の条文が置かれ、自分の生命と財産を国家に委ねなくてはなりません。
また、極めつけは、第102条で、
全て国民は、この憲法を尊重しなければならない。
の条文が置かれます。憲法とは権力者の暴走を制限する(国家を憲法の制限下に置くための)ものと理解していましたが、改正草案では国民を憲法の制限下に置くためのものとなっています。まさに国民のための国家ではなく、国家(権力者)のための国民という思想が表れています。

3.自民党憲法改正草案 戦争
第9条に「内閣総理大臣を最高指揮官とする国防軍を保持する。」が追加され戦争可能な国家になります。
また、国防軍は「公の秩序を維持し、又は国民の生命若しくは自由を守るための活動を行うことができる。」とあり、公の秩序の名のもと、テレビでよく見る軍隊と国民が衝突する場面が日本でも見られるようになります。

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